2018年08月02日   2023年09月20日

健康のために野菜はしっかり食べたいけど、できれば農薬は体に取り込みたくない…そこで気になるのが「無農薬野菜」というコトバですが、巷には「無農薬」「有機栽培」「オーガニック」など、似たような表示が多く、どういうものを指すのか分からない方も多いのではないでしょうか?

今回は、「無農薬」「有機栽培」「オーガニック」について解説します。

「無農薬」の野菜って?

過去、農薬や化学肥料の使い過ぎで健康や環境への悪影響が問題になり、安全な野菜を求める声が高まるのに応えて、「無農薬」と表示した野菜が登場しました。

しかし、その実情はさまざまでした。

本当に今まで一度も農薬を使ったことのない土地で、一度も殺虫剤などを使わず、家族が食べる感覚で作られた野菜もあれば、タネをまく直前まで農薬を使っていた畑で作った野菜や、すぐ隣でふんだんに農薬を使っていたケース、果ては高く売ることを狙って虚偽の表示をした野菜までが「無農薬」と称して売られ始め、農林水産省が「無農薬」「減農薬」という表示を禁止する事態になりました。

したがって、「無農薬野菜」という名前で探しても購入することはできないのが現状です。

「オーガニック」「有機栽培」は法で基準が定められている

いっぽう、スーパーの野菜売り場などでは「オーガニック」「有機栽培」という表示を目にすることができます。

現在日本では、JAS法で「有機農産物」を「オーガニック」として表示・販売する場合には認定機関の検査・認証を受け、有機JASマークを付けることが義務付けられています。

認められるのには条件があり、

  • 種まきまたは植え付け前に2年以上、禁止農薬や化学肥料を不使用
  • 遺伝子組み換え由来の種苗不使用
  • 登録認定機関が検査・認証

などの基準を満たした野菜だけが「有機」「オーガニック」と名乗ることができます。

必ずしも「農薬を使っていない」わけではなく、基準に合った農薬は使用可能となっています。

それ以前の、いつどのくらい農薬を使ったかがはっきりしていなかった「無農薬」「低農薬」「減農薬」と比べ、こういった基準が存在することが最大の違いといえます。

「特別栽培農産物」もある

それでは、農薬や化学肥料の使用を抑えて野菜を作っただけでは、そのことを表示できないのかというとそうではなく、現在では「特別栽培農産物」として販売することができます。

「特別栽培農産物」として認められるには、生産地域の慣行レベルに比べ、節減対象農薬の使用回数が50%以下化学肥料の窒素成分量が50%以下であることが必要です。

ちなみにリフェットセレクトで扱っている商品の一部(ナトハ 黒人参茶など)は、農薬を使わず、落ち葉などの発酵力を生かした土壌で育った黒人参やハーブを使って商品を作っています。

「認証を取っていることが良い」というのが通説ですが、実は使用可能な農薬があったり、認証を取得する経費が商品代金に反映されたりと、必ずしも「認証=絶対的に良い」とはならないようです。

ご自身が何を基準に食品を選ぶか、考え直す良い機会となりそうですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA