鮮やかで印象的な黄金色をしているターメリック(秋ウコン)ですが、実際にどのような香りや味なのかをご存知でしょうか。
最近ではターメリックをココナッツミルクなどで割る「ゴールデンミルク」の流行により身近になりましたが、カレーや栄養ドリンクに入っていたりすることは知っていても、案外単品で使用したことがなくあまり馴染みがないという方も多いかもしれません。
今回は、ターメリック(秋ウコン)の風味について詳しく掘り下げていきます。
気になるターメリック(秋ウコン)の香りは?
ターメリック(秋ウコン)だけをそのまま食べることは少ないかもしれませんが、ターメリック(秋ウコン)は、やや土の香りがして、大地の恵みを感じる香りと言えます。
ハーブとも呼ばれている、さわやかで良い香りのするバジルやミントは葉の部分に対して、ターメリック(秋ウコン)は根茎と呼ばれている根の部分です。どちらかというと、私たちが食卓で目にする機会の多いダイコンやニンジン、ゴボウ、カブなどのいわゆる根菜と近いのです。
根菜類は、土の下で育つ野菜として有名ですが、ターメリック(秋ウコン)も土の下でしっかりと栄養を補給して収穫されています。そのためか、ターメリック(秋ウコン)からは大地を思わせる土のような香りがします。
ターメリック(秋ウコン)は、香り立つハーブ類と比べると良い香りとは一概に言えないかもしれませんが、大地からの養分がしっかりとつまった香りです。
ターメリック(秋ウコン)の味とは?
スパイスとして使用されることが多いので香りはもちろん大切な要素ですが、それ以上に気になるのはターメリック(秋ウコン)の味ですよね。
カレーに入っていることが多いので、ピリッとした辛みがあるように勘違いされる方も多いようですが、ターメリック(秋ウコン)には辛さは一切ありません。
実際にターメリック(秋ウコン)のパウダーを直接舐めてみると、やや苦みのある漢方のような味がします。それもそのはず、ターメリック(秋ウコン)はスパイスとして使用されるほか、漢方薬としても使用されることもあります。
苦みはありますが体にとても良いことから、中国発祥の東洋医学でも欠かせない存在となっています。
まさに「良薬口に苦し」ですね!
ファーマーズマーケットなどで海外のお客さんに黒人参茶を飲んでいただくと、『earthy』という感想をよくもらいます。「地球」を意味する「earth(アース)」を形容詞にした単語は「土っぽい」と訳され、ワインの味の表現などにも使われるようです。ただ「土っぽい味」だと面白みがないので、私は「大地の恵みを受けた味」と訳しています。(リフェットセレクト 上田)
苦いターメリック(秋ウコン)を摂取しやすくするには?
味や香りにやや特徴があり、そのまま食べると薬のような独特の味で苦手意識を感じることもあるかもしれません。
そのままではなく料理に使用したり、健康食品であれば風味や香りが工夫されたものを選ぶようにするとターメリック(秋ウコン)の味を気にせず摂取することができます。
またターメリックの筆頭成分である「クルクミン」は油溶性で油との相性が良いので、バターやオイルなどと合わせて摂取すると吸収率がアップしますよ!
流行りのゴールデンミルクをおいしく手軽に作れる、natohaの「ゴールデンラテ」も牛乳や豆乳に混ぜて飲むパウダードリンクで、ターメリックの良さを最大限に活かす飲み方をオススメしています。


ライター
鍼灸師・フランスのエステ国家資格とCIDESCOエステSPA国際資格取得
東洋の医学と西洋の美容を軸に、日本とフランスで鍼灸やエステ、化粧品など様々な分野に従事。
健康・美・多様性をテーマに幅広く活動中。40ヵ国以上訪れた経験あり。
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