毎日の料理に何気なく使っている「塩」。夏の時期では熱中症対策なんかにも良いとされていますが、種類や製法によって栄養成分が大きく変わることを知っていますか?
今回は、「食卓塩」と「海水塩」の製法や成分の違いを解説し、おすすめの使い方も紹介します。
食卓塩の製法と成分は?
現在日本で「食卓塩」として販売されているものは、
- 塩化ナトリウム 99%以上
- 炭酸マグネシウム 0.4%を添加したもの
と定められています。「炭酸マグネシウム」を加えることで、サラサラと振りかけやすくしているのですね。
原材料はおもにメキシコから輸入した天日塩や岩塩ですが、いったん溶かして不純物を取り除き、再度煮詰めて作られています。ミネラル分がほとんど除去されているので、塩辛さは十分に感じられますが、天然塩に比べると旨味が少ないといえます。
海水塩の種類・製法・成分は?
海水から作られた塩を「海塩(かいえん)」といいますが、濾過して精製した「精製塩(食塩)」、「自然海塩」、にがりなどを加えて味をよくした「再製塩」などに分類されます。
このうち、おすすめしたいのは「自然海塩」です。
日本にも昔は各地に塩田があり、おもに雨の少ない太平洋や瀬戸内海沿いで海水を天日干しして塩を製造していましたが、現在では平釜で煮詰める製法が主流となっています。
精製塩と比べ、海水に含まれるマグネシウムやカリウム・カルシウムといったミネラル成分が豊富なため、旨味があり、ナトリウムのとり過ぎによる高血圧や心臓疾患のリスクも軽減してくれます。
海水塩と食卓塩、どう見分ける?
まずは購入時、パッケージに書かれている内容を確認することが第一歩です。
「食塩相当量」が95%以下であれば、それ以外のミネラル分が含まれている証拠。あわせて「マグネシウム」「カルシウム」「カリウム」などの含有量もチェックしておきましょう。
ちなみに
はというと、100gあたりの食塩相当量が「90.6g」と95%を切っています。
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となると気になるのがミネラルの含有量。100gあたりのミネラル含有量は、食塩や精製塩と比べると一目瞭然。
海水塩の栄養を上手に取り入れる方法
毎日の食事で海水塩を上手に取り入れるには、トマトなど夏野菜ならそのまま・またはオリーブオイルを回しかけたり、素揚げにするなど素材そのものの風味を生かした調理法に、シンプルに塩を振っていただくのがおすすめです。
料理に塩を混ぜ込んでしまうと使用量が多くなり、いくら栄養豊富といっても塩分のとり過ぎが心配になりますが、表面に振ることで少量でもしっかり味を感じられます。
また、風邪のひきはじめや、花粉症が出てきたかも?と思った時に、海水塩を一つまみ入れた白湯やほうじ茶を飲むと、体内のミネラルバランスの崩れが整って症状が改善する人もいます。ぜひ一度試してみて下さいね。
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