ターメリックというと、カレーの風味付けや「ウコン」の名で肝機能のフォローや二日酔い予防といったイメージが強いかもしれませんが、実はターメリックは美容・美肌にも強力な効果があることで知られています。
ターメリックの成分「クルクミン」の働き
ターメリックの成分として有名なのが「クルクミン」。
クルクミンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や抗炎症作用を持っていると言われています。
私たちが排気ガスやタバコ・大気汚染などによって有害物質を取り込んだり、ストレスを感じたりすると、体内で活性酸素(フリーラジカル)が発生し、まわりの細胞を傷つけてしまいます。
クルクミンはこの活性酸素の活動を抑える働きがあることが様々な研究であきらかになってきており、肌荒れやくすみなど細胞のダメージによるトラブルの防止が期待できます。
また、紫外線を浴びた場合には、体内でNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)というシミやシワの原因になるといわれる物質が生成されますが、クルクミンはこのNF-κBの活性化も抑制することが分かってきています。
腸内環境改善による美容効果も
ターメリックには、デトックス効果のある「食物繊維」も豊富に含まれています。
また、ターメリックに含まれるクルクミンには、
- 腸壁の活動をスムーズにして内容物を押し出しやすくする効果
- 膨張感・ガスの発生を緩和する効果
- 大腸粘膜の修復・再生を促進する効果
があると言われています。
便秘が続いて肌が荒れたり、吹き出物ができたりといった肌トラブルを経験したことがある方も多いと思います。腸内環境が乱れると老廃物が上手に排出されず、体は体内に残った有害なものを毛穴から排出しようするため、それが吹き出物や肌荒れにつながってしまうということもあるようです。
食物繊維やクルクミンの働きで腸内環境が整い、下痢や便秘などが改善されると、老廃物の排出がスムーズになるので肌のトラブル解消や美肌に繋がるというわけですね。
また、腸は第2の脳と言われたりもする重要な臓器のひとつ。人間の免疫力の7-8割は腸内環境で決まると言われており、腸内環境を整えることが風邪の予防や様々な病気に対する対策になると考えると、常日頃から意識して整えていきたいものですよね。
インドの古代医学、アーユルヴェーダでは
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、腸内環境の乱れと体調不良の関係を次のように考えています。
- 人が食べたものは、腸で、体のためになる栄養素と、不要な有毒物質に分かれる
- 腸の働きが正常な時は、有毒物質は便とともに体外へ排出される
- しかし、なんらかの理由で腸の機能が衰えると、有害物質までも腸壁から吸収されて全身に運ばれてしまう
- これらの有害物質により、さまざまな病気・疾患が引き起こされる
そして、「アーユルヴェーダ」では、さまざまなスパイスの効能を取り入れて、体の不調を整えるために利用しています。
ターメリックもその1つ。
ターメリックには、アーユルヴェーダでいうところの「スロータス」という作用があり、食事で取り入れたり、肌に塗ったりすることで、血液・神経・エネルギーなどの流れをよくするといわれています。
体の巡りがよい状態では、老廃物はすみやかに運び去られ、新しい酸素と栄養が細胞のひとつひとつに手渡されます。体のすみずみまで新陳代謝がスムーズであれば、当然病気にもかかりにくく、見た目も若々しく美しくいられるはずですよね。
ターメリック(秋ウコン)とアーユルヴェーダの関係とは?
また、ターメリックはインドではヨーグルトなどと合わせて肌に塗り、化粧品・スキンケアとしても使われています。顔に塗るのはちょっと勇気がいりますが、ターメリックの成分である「クルクミン」の抗炎症作用で、ニキビや吹き出物にも効果が期待できそうですね。
美容効果も高いとされるターメリックですが、ターメリックに含まれるクルクミンの黄色色素は染色に使われるほど強力です。以前水に溶いてパックをしたら、顔の赤みは取れた(抗炎症作用)ものの、顔が黄色くなりました。試される方は夜や何もない日にパックをするのがオススメです。(リフェットセレクト 上田)
ターメリックをそのまま摂取するのは苦手、使い方がわからないという方には、ナトハの黒人参茶やゴールデンラテ、SAKEKINGなど、農薬を一切使わずに育てた国産(沖縄県産)ターメリックを気軽に摂れるアイテムなどもありますのでぜひチェックしてみてくださいね。
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“美肌に嬉しいターメリックの美容効果と活用法” への2件のコメント