花粉が飛散し、花粉症が気になる季節になりました。花粉症は季節性のアレルギー鼻炎ですが、環境や食物などアレルギーの原因はさまざまなところにあります。
CONTENTS
身体の内外からアレルギーをケア
腸内環境を整え、アレルギーに強いからだを作る
医食同源、私たちの体を作るのは毎日の食事です。消化器官である腸には腸内細菌がみられますが、善玉菌を増やすことでアレルギーに強くなると考えられています。
食物繊維や発酵食品は、悪玉菌をおさえて善玉菌を増やす働きがあります。
食物繊維は野菜から多く取れますし、発酵食品は納豆、味噌、ヨーグルト、チーズなど日常生活で簡単に取り入れることができます。
●食物繊維の多い食材
- 穀類(胚芽、玄米、麦、オートミールなど)
- 海藻類(こんぶ、わかめ、ひじき、寒天など)
- 野菜類(キャベツ、レタス、ほうれんそうなど)
- いも類(こんにゃく、さつまいもなど)
- 豆類(大豆、さやいんげん、いんげんなど)
- キノコ類(しいたけ、しめじ、えのきなど)
- 果物類(リンゴ、バナナ、ドライフルーツなど)
●発酵食品
- 醤油
- 味噌
- ぬか漬け
- キムチ
- ヨーグルト
- チーズ
スキンケアで肌を整え、アレルギー対策をする
最近の研究で、赤ちゃんのお肌が湿疹などで荒れると、食物アレルギーを起こしやすくなることが分かってきました。あくまで、赤ちゃんの例となりますが、アレルゲンとなる食物が皮膚から体内に入りやすくなることでアレルギーを引き起こしやすくなると考えられています。
一見、無関係に見えるお肌と食物アレルギーですが実は関連があると言えます。
大人でも、お肌を良い状態に保つことでアレルギーを起こしにくい体づくりを意識することが大切です。また、スキンケアは毎日の習慣で継続して行うことができるのもメリットです。
そして赤みができた時は、とにかく保湿を第一に鎮静ケアを行い、抗炎症作用が高いアイテムなどを取り入れるなど、肌のコンディションを見ながらスキンケアを行ってみてください。
スキンケアの基本は洗顔と保湿!
お肌は潤いを保つため適度な皮脂で覆われていますが、環境の変化やストレスなどを受けることで過剰に出過ぎたり、逆に足らなくなることがあります。
絶えず、細胞分裂が行われているので角質が表面に押し上げられて、アカとなって落ちることを繰り返していますが、その流れが滞るとゴワゴワしてしまいバリア機能の低下を招いてしまいます。
また、お肌は常に外気に触れているため、表面には汚れなどが付着しやすくなっています。お肌の表面の余分な皮脂や角質、汚れをきれいに落とすのが洗顔の役割です。
正しい洗顔のコツ
●洗顔料はマイルドなものを選ぶ
皮脂や常在菌を落としすぎないように、洗顔料は優しいものを選ぶようにしましょう。
●ゴシゴシとこすらないように洗う
きれいにしようとすると、力を入れてしまいがちですが、優しく丁寧に洗顔しましょう。力加減がわからない場合には、薬指と小指を使って洗うようにすると優しく洗えます。
●しっかりとすすいで洗い残しを防ぐ
お水は熱すぎると皮脂を落としすぎ、反対に冷たいとうまく汚れが落ちないので、少しぬるいと感じる程度に調整します。手にすくったぬるま湯をバシャっと複数回かけるようにして、こすらないように流します。タオルで水分を拭き取る時もゴシゴシとこすらないように、優しく押えるようにします。
保湿は水分と油分を補給
洗顔後は、すぐに水分と油分を補います。洗顔から保湿まで時間をあけてしまうと乾燥してしまいますので、すぐに保湿をしましょう。保湿はできれば、ローションや化粧水などの水分と、乳液やクリームなどの油分をバランスよく使い分けるようにするとベストです。
●洗顔後すぐに保湿を行う
顔を洗う前に、保湿用の化粧品を近くに準備しておきましょう。洗顔後に優しくおさえるようにタオルオフをしたらすぐに保湿をして乾燥を防ぎます。
●ローションや化粧水などで水分を補給
多めに使用することで、お肌全体に補うことができます。化粧水をつけたらお肌の表面を手のひらで優しくプッシュ。
●クリームで油分を補給
化粧水がなじんだら、クリームや乳液などを手に取り、頬や目と口周りなどの乾燥しやすいUゾーンからつけていきます。その後、額と鼻などのTゾーンにつけます。もう一度、Uゾーンに触れてみて乾燥具合をチェックして、乾燥しているようだったら、クリームを追加して保湿をしっかりと行います。
ライター / 鍼灸師・CAP(仏エステ国家資格)・CIDESCO(エステSPA国際資格)取得
東洋の医学と西洋の美容を軸に、日本とフランスで鍼灸やエステ、化粧品など様々な分野に従事。
健康・美・多様性をテーマに幅広く活動中。40ヵ国以上訪れた経験あり。