こんにちは。リフェットセレクト の上田です。
すっかり山は秋が深まり、街の木々も色づき始めました。
湿度が一気に低くなり、朝起きると喉の不調を感じることも。
日没も日に日に早くなり「冬が来るの、やだな」と思う方も多いかもしれませんが、乾燥してきた時期にこそおすすめしたい楽しみがあります。
CONTENTS
秋に香りを楽しみたい理由
道を歩けば金木犀の香りがフワッと流れてきて「秋だなあ」なんて思うことも増えました。
一般的に香りを感じやすいのは、湿度・温度ともに高い環境と言われていますが、秋に香りを楽しみたい理由があります。
カラっとした空気で香りをジャマされないから
一般的に、湿度が低くなると香りを感じにくくなると言いますが、反対に考えると大気中の匂いも気になるにくくなるということ。
ムワっとした梅雨の匂いや、暑い時期のムシムシとした匂いも感じにくくなるこの季節。
かえっていろんな香りを気軽に楽しめるのではないでしょうか?
秋の夜、家にいる時間が長くなるから
日没の時間が早くなり、家路にも早くつきたい気持ちになるこの季節。
家に帰った後は、食事をして、お風呂に入って、寝る前には「自分の楽しみを深める時間」に。
読書やスマホ、動画配信などに、今年の秋は「香りを楽しむ」ことを加えてみませんか?
秋に楽しみたい香り
世の中にはたくさんの香りアイテムがありますが、今回私が選んだ香りの種類は3つ。
香りを重ねたり、その日の気分によって使い分けたりして楽しみたいと思います^^
秋に楽しみたい香り① 「パロサント」
スペイン語で「聖なる木」を意味するパロサント。(正式名称はブルセラグラベオレンス)
ラテンアメリカの先住民の間で魔除けとして使用されてきた香木です。
香りの高さと浄化力の強さから、2018年ごろからアメリカでヨガインストラクターや感度の高い方の間で注目を集め、日本ではその翌々年頃から少しずつ話題になり、この頃はライフスタイル系のショップでも見かけるようになりました。
使い方はとっても簡単。火をつけて、炎を消し、煙が立ち上る状態にするだけ。
お線香と一緒ですね。笑
袋を開けると、少し甘みがある心地よい香りがします。実際に火をつけると煙の香りの方が強くなりますが、部屋の中をそうっと歩いて煙をくゆらせると、なんだかリフレッシュするような不思議な感覚に。
秋に楽しみたい香り② 「お香」
二つ目は日本のお香。
お香の起源はタジキスタン近辺とされ、紀元前5世紀後半頃からインドや中国など各地へ広まり、日本では約1400年前の飛鳥時代から始まったと言われています。
今回は松栄堂さんの「芳輪 京五彩」という5種の香りが入ったスティックタイプのお香を試しました。
5種の中からその時の気持ちに合った香りを選び、セットに入っていたスタンドを使って火をつけると、心安らぐ奥深い香りが煙と一緒に広がります。
ちなみに今回選んだのは「天平」という香り。
京都の時代の流れを表現しているそうで、仏教が広がったとされる天平の時代にはどんな風に香りが楽しまれていたのかなあと、想像がふくらみます。
秋に楽しみたい香り③ 「アロマブレンド」
パロサントやお香とはまだ違った香りの雰囲気を楽しめるのが「アロマオイル」
香りを楽しむ代表的なアイテムですが、その品質はピンからキリまで。
モンサンミッシェルのアロマブレンドは、アロマセラピーの本場・フランスの医療グレードのアロマオイルをブレンドしたもので、国内の名だたるホテルスパ(ハレクラニ沖縄、パークハイアット京都など)を展開する会社が開発したもの。
その品質とブレンドは、まさに折り紙付きです。
秋のシーズンにはバランスの香りなども選びたいところですが、今回私が選んだのは「フェアリーブーケ」というお花の精油ブレンド。
花束を手にする時の高揚感を表した華やかな香りは、秋冬のちょっと暗くなる心を明るく照らしてくれるようです。
どんなシーンで香りを楽しもう?
一日の中でも、気持ちや体調は流れるように変化するもの。
今回ご紹介した香り、自分だったらこんな風に楽しみたいなと思っています。(あくまで今日の気分ですが。)
パロサント:
朝、起床後にホットドリンクを飲みながら
お香(松栄堂 天平):
子供が寝た後のリビング、仕事で集中して疲れた日中
アロマブレンド(フェアリーブーケ):
就寝前のリラックスタイム、就寝時にベッドサイドで
香りを楽しむ時に何より大切なのは「気軽にやってみること」。これに尽きると思います。
「難しそう」「分からない」といった頭で考えるのはやめて、心の傾く方へ舵を切ってみてください。
きっとご自身の心と向き合う時間になると思います。
参考文献:薫寿堂「お香の起源」
リフェットセレクトの店長をしながらnatohaブランドに携わっています。商品開発からブログ更新、お客さまとのコミュニケーションなど、なんでもやっています。高校時代はスイスで過ごし、大学から東京暮らしに。山や自然をこよなく愛する1児の母。静岡出身、上智大学フランス語学科卒。