2021年09月22日   2022年12月07日

暑かった夏が終わり朝晩が涼しくなって過ごしやすくなる秋。

秋は1年のなかでも良い季節のひとつですが、なんとなく気持ちが落ち込みやすいということはありませんか?秋になると気持ちが滅入りやすくなる理由を東洋医学で考え、体に負担をかけないナチュラルな対策方法をご紹介します。

秋に気持ちが滅入りやすい理由

気候によるもの

夏至を6月に迎えた後は、日暮れは日毎に早くなっていきます。明るいイメージのある7月から8月も実は夜の時間が長くなり始めていますが、気温が高いことや夏休みの開放感があるため感じにくい方が多いかもしれません。

9月以降は朝晩が涼しくなることに加え、新生活が始まることや、日暮れが早くなるなど変化が増える時期です。肌寒くなり暗い時間が多くなることで寂しい気分に陥りやすくなり、その影響で気持ちも滅入りやすくなると考えることができます。

自律神経によるもの

気候によるものも関連しますが、涼しくなり、日中の時間が短くなること、新生活が始まることでリズムが変わり、これまで安定していた自律神経が乱れやすくなります。季節の変わり目のなかでも春や冬と比べて、気分がすぐれにくくなりやすいのが秋です。

秋に感じやすい「悲哀」によるもの

東洋医学の考え方の基本となる「五行(ごぎょう)」には様々なパターンがあります。そのなかに「五情(ごじょう)」と呼ばれている精神や感情に近い要素があり、「怒・喜・思・悲・恐」という5つの言葉で表現されていますが、秋に当てはまるのが「悲」です。

これは、悲哀という悲しみや哀れむ気持ちに近いもので、この状態が強すぎたり、長く続いたりすることで五臓の秋に当てはまる要素である「肺」がいたみやすくなるというものです。心の問題である精神的な辛さが、体調不良の原因に繋がりやすくなるとされるのが東洋医学の考え方です。

気持ちが滅入りやすくなったときの対処方法とは

朝の光を浴びてセロトニンをコントロールする

幸せホルモンとも呼ばれているるセロトニンの分泌をアップさせるために、出来るだけ早起きをして日光をしっかり浴びる習慣をつけるようにしましょう。秋が終わり冬になると、さらに日の入りが早くなり寒さも厳しくなっていきます。まだ、外でも過ごしやすい秋のうちに、日中は屋外での活動を増やすようにすると良いでしょう。運動やレジャーが難しい場合には、近所の散歩やサイクリングなどでも構いません。

気分転換を行う

秋は、芸術やスポーツの秋とも呼ばれていますが、楽しめることや夢中になれることを積極的に行ってストレス解消をして、気分転換を行いましょう。笑顔で居られる時間を増やすことで、気持ちの落ち込みを防ぎます。

辛いものを摂る

少し意外かもしれませんが、スパイスのように少し辛味を感じる食べ物も「悲哀」を感じやすい秋におすすめです。コショウやシナモン、コリアンダーやウコンなどであれば料理やお茶などから手軽に摂ることができます。「カレーを食べるとストレスが減る」と言われている理由も、こういったスパイスが豊富に含まれているから

気持ちが滅入りやすくなったときにおすすめの飲み物とは

ハーブティー

リラックスやストレス解消効果の期待できるハーブティーがおすすめ。サッパリとした味わいの黒人参茶ビューティー、ノンカフェインなのに38種類もの漢方が使われているnatoha itumo茶(いつもちゃ)は常備しておくと便利です。「悲哀」のケアに必要な辛味(スパイス)摂取用としても便利です。

コーヒーや紅茶

適切な量のカフェインを摂ることで気分を高揚させることが期待できます。紅茶やコーヒーの飲み過ぎによるカフェインの取りすぎには注意が必要ですが、適度に飲むことで気分転換に。

炭酸水

さわやかでシュワっとした喉越しで、明るく楽しい気分に。甘いソーダではなく、お砂糖の入っていない無糖の炭酸水であればカロリーの摂り過ぎも心配ありません。お酒が飲めない時の代わりにも最適です。

お酒

お酒が好きな人には軽く飲むのがおすすめ。落ち込みがちな気分には適度な量でお酒を飲むと気分が向上しやすくなります。飲みすぎて逆効果ということのないよう、飲む量には注意してくださいね。

秋は様々な理由で気分が滅入りやすく落ち込みやすい季節です。

長い歴史のある東洋医学でも秋の気持ちの変化があることが知られていますが、日常生活のちょっとした行動で、明るく楽しい気分で居られるようになりますよ。秋が終われば本格的な冬がやってきます。さらに、寒くて暗い冬を迎える前に、楽しい気分で秋を過ごすように心がけましょう。

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