「ドライフルーツって体にいいのかな?甘そうだけど、毎日食べても大丈夫?どんな効果があるのか詳しく知りたい」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、ドライフルーツは栄養価が高く、健康によい効果が期待できる一方で、選び方や食べる量に注意が必要です。
この記事では、ドライフルーツの栄養や効能、健康効果についての基本的な情報から、注意したいポイント、毎日の生活に無理なく取り入れる方法をご紹介します。
CONTENTS
ドライフルーツが「健康に悪い」といわれる理由とは?

ドライフルーツは手軽に栄養を摂取できる食品ですが、糖分が高いことや保存料・添加物が含まれていることが健康に悪影響を与える原因とされています。
ここでは、健康に悪いといわれている理由を踏まえ、3つの注意すべき点をご紹介します。
糖質が多い

ドライフルーツはそのまま食べやすく、栄養価が高いと思われがちですが、実際には糖分が非常に高いため、過剰に摂取すると逆に体に悪影響を与えることがあります。
特に乾燥過程で水分が抜け、糖分が濃縮されるため、食べ過ぎると血糖値が急上昇し、肥満や糖尿病のリスクを高める可能性があります。
適切な量を守り、バランスを考えて摂取することが大切です。
カロリーが高め

ドライフルーツはフレッシュフルーツに比べてカロリーが高いといわれています。
これは、乾燥によって水分が抜け、糖分が濃縮されるためです。例えば、100gのドライマンゴーには約250~300キロカロリー含まれており、同量のフレッシュマンゴー(約60キロカロリー)の5倍近くになります。
そのため、カロリー過多になりやすく、特にダイエット中の方は注意が必要です。適切な摂取量を守りましょう。
添加物が含まれることがある

市販のドライフルーツには、二酸化硫黄(SO₂)などの保存料が使用されており、これにより長期間保存が可能になりますが、過剰摂取するとアレルギー反応や消化不良を引き起こすことがあります。
また、人工甘味料や砂糖が加えられ、カロリーや糖分が増加し、健康に悪影響を与えることがあります。
さらに、着色料も使用されることがあり、見た目を鮮やかにする一方で、体に悪影響を与えるリスクがあるといわれています。
でも本当に悪い?ドライフルーツの健康メリット
「ドライフルーツは健康に悪い」と思っている方も多いかもしれませんが、実は適切に選んで食べれば、健康にうれしい効果も期待できます。
フルーツの栄養が凝縮されており、ビタミンや食物繊維が豊富で、免疫力の向上や消化の助けになります。
添加物や砂糖の摂取を控えた無添加のものを選ぶことで、ダイエットや美容にも役立つといえるでしょう。
栄養が豊富!効能一覧を紹介

ドライフルーツは、果物の水分を取り除くことで栄養が凝縮された食品です。健康に役立つさまざまな成分が豊富に含まれており、日常的に取り入れやすい自然な栄養源とされています。
- 食物繊維が豊富で、便秘予防・腸内環境の改善に効果的
- 鉄分・葉酸を含み、貧血対策や女性・妊婦の栄養補給に最適
- 果糖・ブドウ糖が凝縮され、素早くエネルギー補給できる
- 抗酸化成分により、老化防止や美肌効果が期待できる
- カルシウム・マグネシウムで骨や筋肉の健康をサポート
- ビタミン類が免疫力を高め、風邪・感染症の予防に有効
- カリウムがむくみ軽減や血圧安定に役立つ
ドライフルーツの種類 | 主な栄養素 | 主な効能や効果 |
---|---|---|
イチジク | ・食物繊維 ・カルシウム ・鉄分 ・カリウム ・ポリフェノール | ・便秘の予防、改善 ・貧血予防 ・抗酸化作用によるアンチエイジング |
レーズン | ・食物繊維 ・ポリフェノール ・鉄分 ・カリウム ・ビタミンB群 | ・貧血予防 ・疲労回復、エネルギー補 給 ・老化予防 |
プルーン | ・食物繊維 ・カリウム ・鉄分 ・ビタミンK ・ポリフェノール | ・便秘の改善 ・鉄分補給 ・アンチエイジング ・骨の健康維持 |
間食に適している

ドライフルーツは食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、便秘予防にも役立つといわれています。軽量で持ち運びも簡単なので、外出先や仕事の合間にも手軽に摂取できます。
また、甘いお菓子の代わりにドライフルーツを選ぶことで、自然な甘さと栄養を摂取でき、カロリーを抑える手助けとなります。
乾燥したドライフルーツを水に浸してから食べる方法もあります。この方法で食べると、食感が柔らかくなり、消化がしやすくなります。
また、水分を吸収することで、体に必要な水分も補うことができるメリットもあります。
糖尿病の方が気をつけたいドライフルーツの食べ方

ドライフルーツは栄養価が高い一方で糖質も多く含まれるため、糖尿病の方が取り入れる場合は、医師と相談しながら慎重に選び、少量(10〜15g程度)にとどめることが大切です。
日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン」でも、果物には単糖(単純糖)が含まれているものの、適量であれば糖尿病に大きな悪影響を与えるものではないとされています。ただし、摂るタイミングや食べ方には注意が必要です。
たとえば、間食や空腹時を避け、ヨーグルトやナッツなどと組み合わせて摂取することで、血糖値の急上昇を抑える工夫ができるといわれています。
糖質が気になる方にとっては、食物繊維が豊富で、血糖値の上昇がゆるやかな種類を選ぶことがポイントになります。
このあとご紹介するようなタイプであれば、適切な量と方法で、より安心して取り入れやすくなるでしょう。
糖尿病が気になる方におすすめのドライフルーツ

血糖値の急上昇を抑えやすく、食物繊維が豊富なタイプがおすすめです。選ぶ際には無糖・無添加のものを選ぶことが基本となります。
・ドライアプリコット(あんず)
食物繊維・鉄分が豊富で甘さ控えめ。GI値も低め。
・プルーン
便通改善に◎。ポリフェノールも多く、抗酸化作用あり。
・ブルーベリー
抗酸化力が高く、少量で満足感を得やすい。
・イチジク
カルシウムやカリウムを含み、腹持ちが良い。
※取り入れる際は、かかりつけの医師と相談し、ご自身の体調や治療方針に合わせて無理なく活用してください。
健康的に楽しむためのドライフルーツの食べ方と注意点
ドライフルーツは手軽で栄養も豊富ですが、どれを選んでどう食べるかで健康への効果が変わるといわれています。
甘さやカロリーが気になる方も多いと思いますが、工夫をすればおいしく健康的に楽しむことができます。
ドライフルーツの選び方、食べるコツをお伝えしますのでぜひ参考にしてみてください。
毎日食べる場合の適量は?

ドライフルーツは栄養価が高く、おやつや食事のプラス一品として取り入れやすい食品です。ただし、乾燥させることで糖分やカロリーが濃縮されているため、摂りすぎには少し気をつけたいところです。
一般的な目安としては、1日あたり約30グラム程度がちょうどよいとされています。
たとえば、
- レーズンならおよそ50〜60粒(大さじ3杯ほど)
- プルーンなら種なしで3〜4個程度(1個あたり約7〜12g)
このくらいの量であれば、カロリーを抑えながら、食物繊維やビタミンなどの栄養素も摂りやすくなるでしょう。
甘みの強いドライフルーツは、つい手が伸びやすいものですが、少しずつ楽しむことで、日々の暮らしに無理なく取り入れやすくなります。
無添加のものを選ぶ

ドライフルーツを選ぶ際は、無添加・砂糖不使用のものを選ぶことで、より自然な栄養素を摂取することができます。
保存料や甘味料などの添加物が使われていないものは、余分なカロリーや化学物質を避けられ、健康的なおやつとして安心です。
また、市販されているドライフルーツの中には、艶出しや保存性を高めるためにオイルコーティングが施されているものもあります。これは食感を良くする一方で、余計なカロリーを加えることにもなるため、気になる方は成分表示をしっかりチェックするのがおすすめです。
素材本来の風味を楽しみたい方や、体にやさしいおやつを探している方には、無添加・オイル不使用のドライフルーツがぴったり。自然な甘さと素朴な味わいは、ちょっとしたおやつタイムにも最適です。
食べるタイミング

ドライフルーツの効果を最大化するためには、食べるタイミングが重要とされています。
- 朝食時:
- 朝食にドライフルーツを取り入れることで、朝からエネルギー源として活用できます。ヨーグルトやオートミールにトッピングするのが理想的です。
- 朝食にドライフルーツを取り入れることで、朝からエネルギー源として活用できます。ヨーグルトやオートミールにトッピングするのが理想的です。
- 間食時:
- 昼食と夕食の間に小腹が空いた時にドライフルーツを食べることで、空腹感を抑え、午後のエネルギーを補充できます。ナッツと一緒に食べると満足感もアップします。
- 昼食と夕食の間に小腹が空いた時にドライフルーツを食べることで、空腹感を抑え、午後のエネルギーを補充できます。ナッツと一緒に食べると満足感もアップします。
- 運動後
- 運動後のリカバリーにドライフルーツを取り入れると、素早くエネルギーを補給できます。特に、ドライプルーンやドライアップルはエネルギーの回復に役立つといわれています。
おすすめの組み合わせ

ドライフルーツは、他の食材と組み合わせることでさらに栄養バランスが整うといわれています。以下のような組み合わせがおすすめです。
- ヨーグルトとドライフルーツ
- ドライアップルやドライブルーベリー、ドライイチジクをヨーグルトに混ぜると、食物繊維やビタミン、カルシウムを一度に摂取できます。プロバイオティクスと食物繊維が腸内環境を整え、消化を助けます。
- ドライアップルやドライブルーベリー、ドライイチジクをヨーグルトに混ぜると、食物繊維やビタミン、カルシウムを一度に摂取できます。プロバイオティクスと食物繊維が腸内環境を整え、消化を助けます。
- ナッツとドライフルーツ
- アーモンドやクルミと一緒に食べることで、ヘルシーな脂肪分やタンパク質を補充できます。ドライフルーツの甘さとナッツの香ばしさが相性抜群で、満足感も高まります。
- アーモンドやクルミと一緒に食べることで、ヘルシーな脂肪分やタンパク質を補充できます。ドライフルーツの甘さとナッツの香ばしさが相性抜群で、満足感も高まります。
- オートミールとドライフルーツ
- ドライプルーンやドライブルーベリーをオートミールにトッピングすると、食物繊維が豊富になり、朝食にぴったりです。また、血糖値の急上昇を防ぐ効果もあります。
▲ビタミンCなど美容に嬉しい栄養を豊富に含む、ドライフルーツの魅力について紹介しています!
参考
糖尿病ネットワーク|果物の食べすぎは糖尿病の人に悪い? ドライフルーツなら大丈夫? 果物の効果的な食べ方が判明
カリフォルニアプルーン:美容と健康
カリフォルニア・レーズン協会|カリフォルニア・レーズンは「安心」「安全」「栄養満点」
一般財団法人食品分析開発センター|太古よりある加工食品:ドライフルーツを見直したい
まとめ
自然の恵みのドライフルーツ。甘くて美味しいなんてステキな食材ですよね。
無添加や砂糖不使用のものを選ぶと、自然な甘みと豊富な食物繊維が楽しめ、健康的です。
カロリーや糖分が気になる方も、適切な量(目安30g程度)を守れば、体に負担をかけずに美味しく楽しめます。
糖尿病が気になる方も、血糖値を急激に上げない無添加のドライフルーツを選び、食物繊維が豊富なもの(例えば、ドライブルーベリーやドライプルーンなど)を少量摂ると、血糖値の管理がしやすくなるでしょう。
甘いお菓子の代わりに、ヘルシーで栄養価の高いドライフルーツを取り入れて、毎日の食生活をもっと健康的に楽しみましょう!

和歌山の自然に囲まれた田舎で、家事や未就学児の娘たちの育児をしながらライターのお仕事をしているアラフォーママです。家庭菜園を楽しみながら、野菜くずや卵の殻を使って土づくりにも取り組んでいます。忙しい日々の中でも、温かい気持ちを大切にしています。