2019年04月03日   2022年12月05日

よく、ハーブやアロマテラピーの効果として出てくる「○○作用」といった言葉。数多くある作用の中でも、パッと想像がしやすいものから、わからないもの、わかりそうでいまいち良くわからないもの、ありませんか?その中でも今回は、「わかり易いようで、意外とわかりづらい”抗炎症作用”」についてご説明したいと思います!

抗炎症作用とは、その名の通り、炎症を抑えることですが、具体的に炎症とは何を指し、どのような効果があるのでしょうか。

炎症とは…

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まず、”炎症”とは、細菌・ウイルスや、外傷によるものと、薬物などにより起こる生態そのものの防御反応のこと。簡単に言うと、カラダの機能が頑張りすぎて、カラダのどこかに腫れや痛み、熱などが生じること全般を指します。わかりやすく下記に日常的な炎症の例をいくつかあげてみます。

皮膚の炎症

春や夏の季節で、花粉のアレルギー反応で、自覚症状の有無に限らず、肌や体内で炎症が起きることがあります。また、くしゃみ・鼻水で鼻をたくさんかむ事で、鼻の下がただれてしまうことも皮膚の炎症。

痛いだけでなく、かゆくなってしまうことも炎症の一つです。

喉の炎症

鼻や口からウイルスが体内に侵入し、異物を出そうとくしゃみや咳、鼻水が出ます。喉は、普段はウイルスを体内へ入れないよう、粘膜にウイルスを付着させて追い出す機能を持っているのですが、乾燥により喉の防御機能が弱まり、細胞が破壊されることで喉が腫れ、炎症となります。風邪以外にも、タバコの吸い過ぎや、大声の出し過ぎなどでも喉の炎症は生じ、痛みを伴います。

筋肉の炎症

足首を捻挫して腫れた経験のある方も多いのではないでしょうか。怪我の場合の腫れは、血管が内出血を起こす事で腫れという炎症を引き起こします。打撲した場合も、内出血により炎症を起こし、腫れたり、アザが出来たりしますよね。また、筋肉の使いすぎで熱をもった場合や、筋肉痛も、トレーニングにより筋繊維を破壊しているので、これも炎症のひとつと言えるでしょう。

抗炎症作用とは

Jill WellingtonによるPixabayからの画像

抗炎症作用とは、これらの炎症を抑える役割をさしており、炎症を緩和 (= 痛みやかぶれ、かゆみなどの緩和)、腫れや熱を抑制したり沈静化する作用のことです。

しかし、皮膚の炎症を抑える薬を捻挫した患部に塗っても効果が無いように、抗炎症作用のあるものすべてが、すべての炎症に効果があるというわけでありません。

皮膚や粘膜の炎症に

皮膚や粘膜の炎症に特に効果のあるとされるのは、ラベンダー、カモミール、マリーゴールド。特に、ラベンダーの精油は直接肌につける事の出来るため、やけどや日焼け、打撲の肌に直接塗ることが出来ます。また、カモミールは、炎症の原因物質の生成を阻害することで、炎症を抑えます。カモミールは粘膜の炎症にとても強く、カモミールティーの湯気で鼻づまりを解消出来るほど。飲むと、喉の痛みや鼻詰まりの解消だけでなく、目のかゆみや胃腸の粘膜にも働きかけてくれます。

鎮痛効果や熱の緩和に

鎮痛に効果が高いのは、秋ウコン (ターメリック)。ターメリックに含まれる、クルクミンという成分が炎症を起こす酵素の活性を抑制することで、鎮痛効果が期待されまするため、疲労回復や筋肉痛がつらい時にオススメ。さらに、秋ウコンは鎮痛剤の一種である”イブプロフェン”と同様の鎮痛効果もあると言われています!ただし、ウコンの過剰摂取は肝臓に負担をかけるとも言われているので、摂取する際は、ちゃんと商品の注意書きに従い摂取をするようにしてくださいね。なお、ラベンダーやペパーミントも鎮痛効果が期待ができるとされており、頭痛や腹痛にも効果的と言われています。

摂りすぎに注意!?適切なターメリック(秋ウコン)の1日あたりの摂取量とは?

抗炎症作用を理解して、日常生活に取り入れる

このように、同じ”抗炎症作用”でも、それぞれの成分によって得意・不得意があります。また、ハーブにおいては、すべてのハーブが、いくつもの作用を合わせて持っているので、数多くあるハーブの中から、ご自身に合うお気に入りを見つけて、ハーブティーやアロマオイルなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。

*アレルギーをお持ちの方は、ハーブの種類によってご使用いただけないものもございます。ご自身の体質に合わせてご使用ください。 (アレルギーがわからない方は、医師や専門家に相談の上、ご使用ください )

One thought on “抗炎症作用。一体どんな効果があるの?”

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