アロマというと香りを楽しんでリラックスするために使うというイメージが強いかもしれませんが、実はインナーケアにも活用することができます。
例えば、お腹が張るときや消化不良のときなど、病気ではないけれど不調という時にはアロマの出番です。
今回はインナーケアにアロマを活用する方法とおすすめの香りをご紹介します。ぜひ、セルフケアの一つとして取り入れてみてくださいね。
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インナーケアになぜアロマ??
インナーケアとは体の内側から美容と健康を目指すことで、例えば食生活の改善や、デトックス効果のあるお茶を飲むなどしてインナーケアを目指す”インナービューティー”が最近は多いようです。
アロマはお茶とは違い、特に飲んだりしなくても、精油の香りと皮膚からの作用を通して、心身を内側から整えることができることが特徴です。
植物から抽出された精油にはその植物のパワーがぎゅっと濃縮されています。精油を取り入れたアロマテラピーは海外で医療現場にも積極的に活用されているほど、その優れた効果が知られています。
インナーケアのためのアロマの使い方
インナーケアのためにアロマを使うならば、「香りを楽しむ方法」または「皮膚から吸収する方法」がおすすめです。
香りは大脳辺縁系と呼ばれる部分にダイレクトに作用し、マッサージや全身浴に使えば皮膚から成分が吸収されて全身に効果が広がります。
まず最初は好きな香りを見つけて疲れやストレスを感じたときに香りを嗅ぐだけでも、十分なインナーケアになりますよ。
1. 香りを楽しむ
食べ過ぎを防いでよけいな食欲を抑えたい!という時は、グレープフルーツの香りをアロマキャンドルなどで炊いて香りを楽しみましょう。不思議と食欲が抑えられて、食べ過ぎをセーブしやすくなります。
また、緊張やストレスから解放されて内側の静けさを取り戻したいときは、カモミールやラベンダーの香りがおすすめです。心が落ち着くと、全身バランスも整いやすくなります。併せてカモミールティーを飲めば効果的なインナーケアができます。
食べ過ぎたときや消化を促したいときはシナモンリーフ、ペパーミント、レモングラスの香りを取り入れてみましょう。
2.マッサージオイルや全身浴で”皮膚から”吸収する
インナーケアを効果的に行いたいのであれば、マッサージオイルやお風呂に数滴垂らして全身浴にアロマを活用する方法がおすすめ。アーモンドオイルやホホバオイルなどで希釈してから使いましょう。
例えばマッサージオイルであれば、マジョーラム・スイート、ローズマリー、ブラックペッパー、バジル、フェンネルはそれぞれに消化促進や血流アップなどの効果があります。
全身浴には、ジュニパーベリー、ゼラニウム、ジンジャーなどがおすすめ。岩塩などの天然塩と混ぜればオリジナルのバスソルトを作ることもできます。
ただし、精油や体質によっては皮膚に刺激を感じたり、皮膚トラブルが起きることがあります。その場合には使用をすぐに中止して、よく水で洗い流すようにしてください。
アロマを上手に取り入れて内側からキレイを目指そう
植物のチカラを利用したアロマは、私たちのインナーケアとして有効な方法です。効能効果だけで精油を選ぶのももちろん良いですが、心地よいと感じる香りを使ってこそ効果が最大限に引き出されるもの。
腸活、美活、インナービューティーなど、美容に関心が強まっている今、アロマを手軽に手に入れることが出来るようになってきました。
是非、あなたに合ったお気に入りのアロマを見つけて、インナーケアに取り入れてみてくださいね。
薬剤師
大学院卒業後、国内外の製薬会社や調剤薬局にて薬の企画開発・マーケティングからDI業務(医薬品情報業務)など、幅広く薬に関わりながら、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメの販売業務を行う。
現在は、今までの経験を生かし、薬剤師として勤務する傍ら、正しい薬の使い方をはじめ、生活習慣や食習慣の改善を提案をする薬剤師ライターとしても活動中。